シング・フォー・ミー、ライル

シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)
Lyle, Lyle, Crocodile

  • 上映日:2023年03月24日
  • 製作国:アメリカ
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:コメディアドベンチャー・冒険アニメ

あらすじ

ニューヨーク。
ショーマンのヘクターは古びたペットショップで、魅惑の歌声を耳にする。
歌っていたのはなんと、一匹のワニだった。 ヘクターはそのワニのライルを相棒にしようとするが、
ライルのステージ恐怖症が判明し、ショーは大失敗。
ヘクターは去り、取り残されたライルはたった一匹、 アパートの屋根裏に隠れ住むのだった。
ヘクターが残していった音楽プレーヤーを握りしめて…。

長い月日が経ったある日、ひとりの少年と家族がライルの潜む家に越してくる。
その少年ジョシュもまた、ライルと同じく心に深い孤独を抱えていた。
ジョシュを前に再びゆっくりと歌い始めるライル。
やがてふたりは、歌を通して心通じ合わせていく……。

公式サイト https://www.sing-for-me-lyle.jp/

洋画は観られるのであれば極力吹替派のまめちちではありますが、映画好きの前に音楽好きなもんで、やはりどうしてもミュージカルや歌物は原曲を聞いてからでないと成らぬ、成らぬのだよということで観てまいりました、シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)字幕版!上映回数少なっ!!!?

ひとこと感想

歌うワニが存在するとゆう設定の荒唐無稽さが、ハナシの途中で(まめちちの気持ち的に)限界点を突破してしまい、「いや、待って、もう歌わんでも…!」となるんだけど、その度に良過ぎる楽曲とウタヂカラの強さに涙腺ぶっ壊されて、最終的にストーリーの展開とかどうでもよくなって感動してしまう映画でしたw。めちゃめちゃよかったー!

以下ネタバレ含むよ。

ネタバレ含むフタコト感想

ワニが直立歩行するくらいは、さして珍しいことではない世界線のハナシなのかもしれない。ということをまず念頭に置く必要があるのかも。と、途中から思って観てたんだけど、動物園に連れていかれてしまったライルに会いに行った先でパパとママが「仲間と共に暮らすのが彼にとっての本当の幸せなんだ!」みたいなコトを力説してきたあたりで、まめちちの脳がパーンッてなりましてw、「そんなわけあるか」とw。ジョシュとしては「大人の都合なんかわかんない!ライルは僕の友達だ!救い出さなきゃ!」となる、こーゆ―作品でよくあるところのグッとくるシーンなハズなんですけど、もうライル自体が、「言葉がしゃべれない」と「外見がワニである」だけのワニの枠を超えた知的超生命体過ぎてしまっているもんで、もう大人の都合以前に「その理屈はおかしい!」となってしまいw、やったれ!ジョシュ!常識なんてぶっ壊しちまえ!もうこわれてるけど…!と、パーンッとなってしまった頭のままのめり込んで観てしまいましたw。でもわりとワニ小屋にもなじんでたね…w。

それにしても、まあもうとにかくライルのかわいいことかわいいこと。子ライルが裏声でI Like It Like That歌ってる登場シーンの可愛さが尋常じゃなく、もうその時点でキャラクターにわしづかみにされてしまっているあたりから、正直ストーリだいぶどうでもよくなってしまってましたw。さらにヘクターとの歌の掛け合いが素晴らしくて、楽曲の良さも相まってあの開始(おそらく)十数分の展開で、もうまめちちボロボロ泣いておりましたw。

ジョシュも良かったね。歌があんまり上手じゃないエピソードとかハナシに組み込めばもっとラストで活かせたような気がするけど、細かいところで泣かせる必要ないくらい楽曲に自信があるのか、歌による剛腕演出がすごかったw。

ママが台湾の人ってのもなんか珍しい配役でしたね。キッチンのシーン可愛かったなー。あっとゆーまにヴィーガンの心根を捨てきったのは笑ったけど、ここもまた歌の良さで全部解決させて来るのすごくよかったです。

ここまで各キャラクターとライルの関係性が歌によるミュージカル的演出でまとめられていたのに、パパのとこだけレスリングなのワロタw。ライルのデスロールのあたりにワニらしさの演出があって「そこだけなんでだよwww」ってなりましたw。家の中にワニがいるっていう体感をクロール凶暴領域とこうも違って出せるもんかとある意味感動したw。

ヘクターの「絶対ショービズで成功したいマン」としての描かれ方がある意味「徹底」しててすごくよかった。ライルを利用して成り上がろうとしたダメオヤジな人物像ではあったしそこに本心があったことには違いないけど、その根底にはやっぱりライルを輝きを信じた彼なりの姿があったなぁと。「二足歩行で歩く」とか「屋根裏で人に見つからず生活できてる」とか「料理も何ならイケる」とか「風呂にも入る」とかゆうワニ以上の能「力」があったとしてもwライルの歌声に秘められた真の「力」の輝きを最初から最後まで信じ切っていたのは誰よりもヘクターであり、彼の愛は、ステージで輝くライルを画面越しに観てた時のあの微笑みに全部詰まってて、よかったなぁと思ったです。あの表情は絶妙すぎて思い出すと泣く。ヘクターの思いあってこそ、この荒唐無稽なストーリーは輝くよなぁと思いました。

なんにしても楽曲の良さとウタヂカラパワーの強さが良かったー。児童書(絵本)の映画化ということもあるのか(どうなのか)、日本語吹き替え版にも力を入れて公開に至っているようで。そっちは大泉さんが歌われておるようですが、結構印象変わりそうだなぁと思いつつ、やっぱ歌上手いから観てみたくなりますね。タイミングみてみてこようかなと思いまーす。おわる。

あ、ラストにクロコダイルロックかけてくるとこ、うまーいってなりましたw。


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