北極百貨店のコンシェルジュさん（2023年製作の映画）
- 上映日：2023年10月20日
- 製作国：日本
- 上映時間：70分
- ジャンル：アニメ
- 配給：アニプレックス
あらすじ
新⼈コンシェルジュとして秋乃が働き始めた「北極百貨店」は、来店されるお客様が全て動物という不思議な百貨店。⼀⼈前のコンシェルジュとなるべく、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに⾒守られながら⽇々奮闘する秋乃の前には、あらゆるお悩みを抱えたお客様が現れます。中でも＜絶滅種＞である“V.I.A”（ベリー・インポータント・アニマル）のお客様は⼀癖も⼆癖もある個性派ぞろい。⻑年連れ添う妻を喜ばせたいワライフクロウ⽗親に贈るプレゼントを探すウミベミンク恋⼈へのプロポーズに思い悩むニホンオオカミ・・・⾃分のため、誰かのため、様々な理由で「北極百貨店」を訪れるお客様の想いに寄り添うために、秋乃は今⽇も元気に店内を駆け回ります。
Filmarks-映画情報- https://filmarks.com/movies/109522
原作については全然知らなかったのですが、CMの絵がめちゃめちゃかわいかったので観て参りました、なーんでーもそーろーうー♪「北極百貨店のコンシェルジュさん」！やっぱこう「人外のあつまる社会」みたいなものって、アニメーションで観たい世界感不動の一位的な部分ありますよね。ないですか。そうですか。
ひとこと感想
ほｯ！きょく、ひゃｯ！かてん～♪のあの「ｯ」によるスタッカートが、ものっそいたまらぬグルーヴ生み出してますよね、北極百貨店のテーマソング。脳へのしみこみ方が素晴らしかったー。あっ、めっちゃ面白かったー！泣いた！！
以下ネタバレ含むよ。
ネタバレ含むフタコト感想
絶滅種にさほどくわしくないまめちちでも、彼女へのプロポーズに悩むニホンオオカミの彼氏が「彼女は僕を選ばざるを得なかっただけかもしれない」って悩みを打ち明けるところには、めちゃめちゃグッと来てしまいました。「人間の消費社会により滅びの道を選ばざるを得なかった動物たちが、消費の恩恵を受けるための世界」っていうのはなかなかくるものがありましたね。
そしてなによりウーリーさんとネコくんのエピソード。彫刻を壊してしまったパティシエ見習いのネコくんがお詫びと少しでも元気になってもらいたい気持ちを表現した「消えモノ」のスイーツが、「滅びゆくもの」とか「取り戻せない大切なもの」とかを想起させつつ、あの最後のセリフひとつ一瞬の「ふるえ」にかかってて、その瞬間を描くべく作画と動画の演出と声優さんの演技に、とにかく全部持ってかれる感がすごかったでした…！思い出すと鳥肌立つし、あれは泣かない方が無理でしたわー。
いやそれにしてもさすが「撃たれて肺に血の入った瀕死の演技」に定評のある（まめちち個人の認識です）声優さんは、絶滅種の心の機微すらも見事に表現してて、ホントハンパねぇなと思いました…！
あと音楽がすごいよかったー。百貨店のテーマ曲ももちろんでしたが、Myukさんの歌うテーマソング「Gift」のオケが、映画冒頭のBGMになってたのなかなかグッと来た。
サビが来そうでいつのまにか通り過ぎている感じが、なんかすごく良いの。良いのよ。すきー。
またどんな技術で動かされているのかわからない謎のアニメーション技術にくぎ付けにされました。あの水彩かクレパスで描いたみたいな絵が動くのは、本当にどーなってるんですかね？めちゃめちゃ素敵でした。ものすごい映像美だったので大画面で見れてめちゃくちゃよかったけど、もう少し寒くなってくるような季節に、テレビとかでたくさんの子供たちに観て欲しいアニメだなぁ、なんて思いました。
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