カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
- 上映日:2024年01月12日
- 製作国:日本
- 上映時間:107分
- ジャンル:青春
- 配給:KADOKAWA
あらすじ
合唱部部長の岡聡実はヤクザの成田狂児に突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだ。狂児の勝負曲は X JAPAN の「紅」。聡実は、狂児に嫌々ながらも歌唱指導を行うのだが、いつしかふたりの関係には変化が…。聡実の運命や如何に?そして狂児は最下位を免れることができるのか?
Filmarks-映画情報- https://filmarks.com/movies/103793
昨年の映画鑑賞生活における反省点として、「邦画全然観れてない問題」がございまして。今年はもう少し何とかしていきたいなと思っているところ、めっちゃ面白いヤツ映画化されてるじゃーん!と気がつきまして、喜び勇んで観に行ってきました「カラオケ行こ!(2024年製作の映画)」!原作マンガ大好きなのよね、これ。
ひとこと感想
ヤクザが終始裏声で歌う「紅」の気持ち悪さを、変声期を迎える中学生男子が歌う「紅」の情熱さを、実際の音声で聞けるというこの演出だけで、映画化する価値が存分にあったと思いました。狂児さんも聡実君もサイコーかよ、超おんもしろかったー!
以下、ネタバレ含むよー。
ネタバレ含むフタコト感想
聡実君の抱える「中学生男子特有な不安定な心」の隙間に入り込む、狂児さんの「ぬるり」とした言動・行動・心情の造詣がパーフェクトすぎて、綾野剛さんすげぇな!ってなる映画でしたねぇ。ビジュアルが原作に近いかというと、その辺はそんなでもないんだけど、狂児さんも聡実君も実写化するにあたっての、なんていうんだろう?デフォルメとは逆のベクトルの、現実味があるヤクザと少年に描き直されている感じが、なかなかにグッときましたね!
聡実君は「カスです。」の言い方が100点満点でサイコーによかった。しかしなかなかの美少年ですよね。お顔つきが狂児さんとよく似てて親子や兄弟のように見えるところもちょっとグッとくるポイントでしたね。狂児さんの腕にしがみついてるところ超かわいかった…!
狂児さんは、足の細さからくるスーツ姿のシルエットがかなりヤバそうなヤクザ感があってこれまたすごくかっこよかった。惜しむらくはドリンクバーのカップを上からわしづかみにする飲み方してくれなかったのが心残り!!
じゅんさん演じる小林の兄貴が、そんな急激に人間て怒るコトできる?ってくらい沸点0度のファンタジーヤクザでサイコーにおもろかったー。狂犬にもほどがある。他、ヤクザの皆さんの歌もサイコーでしたね。チューハイ何倍分しぼり取られたのかと思わんばかりのカスッカスの「Lemon」とかサイコー過ぎました。
原作自体が1巻完結でそもそも「1本の長編映画」を思わせる構成でしたけど、今回の映画化にあたって継ぎ足された設定やキャラクター、構成され直した展開などにもなかなか膝を打つところが多々あって面白かったですネ。聡実君がキレてしまう原因を、副部長とのことをからかってしまう狂児さん、というポイントに置き換えたあたりは、「和子の思い出の曲」のエピソードが良いフリになってて、より「中学生男子」っぽい心の不安定さが感じられましたね。観ててなかなかに胸がキュッとしました。
原作には原作特有の間があっておもしろかったけど、映画には映画としてあてはめ直した面白さが違いとして出てて、なかなかに楽しめましたー♪どちらもこの1本で何もかもが完結してて、ちょっと切ない読後感が残る感じも、たまらない作品だと思います。おわる。
おまけ
クッソワロタwww。おもいだしてwww。
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