フランケンシュタイン(2025年製作の映画)
Frankenstein
上映日:2025年10月24日
製作国・地域:メキシコ、アメリカ、カナダ、イギリス
上映時間:149分
ジャンル:ドラマホラーSF
あらすじ
天才だが傲慢な科学者ヴィクター・フランケンシュタインが禁断の実験によって生み出したのは怪物だった。やがて、ヴィクターと悲劇を背負った怪物は破滅への道をたどることに…。
Netflix映画『フランケンシュタイン』一部劇場にて10月24日(金)より公開/Netflixにて11月7日(金)より独占配信
Filmarks-映画情報- https://filmarks.com/movies/121047
フランケンシュタインはあくまで博士の方なのでしいて名付けるなら怪物くんですねと言われ、じゃあフランケンが怪物くんだったら怪物くんはどーなるんですか、という話を小学生くらいの時に喚いていたなぁ、というのが思い出せる知識のほとんどではありましたが、”あの”ギレルモデルトロ監督作品だというので超絶安心期待大で観て参りましたよ『フランケンシュタイン(2025年製作の映画)』ッ!
ひとこと感想
「…ってなあ親子喧嘩を見ちまってさぁ。俺はそん時思ったわけよ…。帰ろうぜ、故郷にッ!てなぁ…。」みたいなドヤ顔で締めくくった船長で最後爆笑してしまいましたが、本編はがっつり泣きました。サイコー!超よかったーッ!
以下ネタバレ含むよ。
ネタバレ含むフタコト感想
この手のたぐいの科学者がたどる誤った選択の数々を息をするように選んでいくヴィクターの人でなし感が逆に爽快でした。また屋敷に火をつけてから助けに戻ろうと善意の片鱗を見せるところも含めて、ああヒトは愚か、ニンゲンこそが怪物、を地でいっててすンばらしかったです。ワンオペ子育てで寝られない日々の中、「地平線にたどり着いたら地平線があったんだ…。」的なコトを言って(違ったかもしんない)うなだれていた姿には、正直ちょっと同情を禁じ得ないこともないこともなかったですね。
こうして悲しき怪物は生まれたのでした、というヴィクターのそこそこの尺を使った回想に「北極圏で瀕死なテイの割に話長いな…。」と思わされたところで、「じゃあ聞かせてやろう、私の物語をッ!(バァーンッ!)」と怪物が登場し流暢に話しだすから、思わず「今からッ!?」って声出そうになりました。インド映画よろしくTo Be Continued…出るんじゃないかと思わず座席から身を乗り出しかけましたけど、そんなこともなくしっかり長尺の第2章が始まり、最終的に「話長いな、この親子…。」となりました。
ちゃんと原作を知っていたわけではないにしろ、何となく”怪物は復讐を遂げて一人悲しく永遠を生きるのであった”みたいなオチなんだろうかなぁ?と思って観てはいたんですが、最期の”赦し”のシーンには大いに号泣でございました。シェイプ・オブ・ウォーターの時にも思ったけど、やはりギレルモ監督は、私が怪人(怪物?怪獣?)映画に期待する”人ならざる存在の矜持”のようなものを、いつも確実に芯を突いて魅せてくれるので、本当になんというか、大好きな映画監督さんだなぁとあらためて感動しました。
あととにかくもう終始映像が最高に美しかった。これは大画面で見るべき作品だと思うので、期間限定ではあれど劇場公開されたことに本当に意義があると思うし、観られたことに心から感謝でございました。いや、素晴らしかった、超よかった。ありがとうございます、ありがとうありがとう!
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