ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

  • 上映日:2024年01月19日
  • 製作国:日本
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:アドベンチャー・冒険
  • 配給:東宝

あらすじ

舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治後期―。
日露戦争においてもっとも過酷な戦場となった二〇三高地での鬼神のごとき戦いぶりに「不死身の杉元」と異名を付けられた日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく、北海道で砂金採りに明け暮れていた。
そこで杉元は、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。
金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊をとある場所に隠し、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。
囚人の刺青は 24 人全員で一つの暗号になるという。
そんな折、野生のヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。
「アシㇼパ」という名の少女は、金塊を奪った男に父親を殺されていた。
金塊を追う杉元と、父の仇を討ちたいアシㇼパは、行動を共にすることとなる。
同じく金塊を狙うのは、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉。
日露戦争で命を懸けて戦いながらも報われなかった師団員のため、北海道征服を目論んでおり、金塊をその軍資金代わりに必要としていた。
そして、もう一人、戊辰戦争で戦死したとされていた新選組の「鬼の副長」こと土方歳三が脱獄囚の中におり、かつての盟友・永倉新八と合流し、自らの野望実現のため、金塊を追い求めていた。
杉元&アシㇼパ VS.第七師団 VS.土方歳三・・・!!
雄大な北の大地を舞台に、一攫千金!三つ巴のサバイバル・バトルが、今始まるッ――!!!!

Filmarks-映画情報- https://filmarks.com/movies/102817

興味のそそられる邦画を観ようと思うと、漫画原作の実写化であるものになりがちで、己の趣味趣向の偏りにちょっとどうなんだろうかと思わなくもなくもないまめちちですが、非常に貴重な邦画作品枠として昨年から楽しみにしておりました作品がついに劇場公開ということなので、観に行ってまいりましたよ「ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)」!

ひとこと感想

馬はバイクに見えたし、ウインチェスターはショットガンに見えたので、もう実質「あぶ刑事」でしたね。舘さんカッケェなぁやっぱし…!柴田恭兵さんどっかに出ませんかね…?

以下ネタバレ含むよ。

ネタバレ含むフタコト感想

原作に寄せた配役の妙が話題となっていましたが、個人的には山田杏奈さんの年齢不詳感が、子供なのにやけにしっかりしているアシリパさんのあの感じを上手く表現出来ててとてもよかったなあと感じました。

金カムの世界観の再現としては皆さんなかなかにキャラクターの変態性を上手に表現しててとってもいい感じでした。舘さんや玉木さんも良かったですけど個人的に一番マンガから飛び出してきた感あったのは、白石と並んで入れ墨書き写されてる間にヘッドショットされた囚人の人(笹原勘次郎だそうです)が一等賞だと思うんですが、どうですかね?

レタラがカッコよくてよかったー。熊もなかなかにいい感じだったのではないでしょうか。冒頭の杉元を襲う直前の演出とかかなりグッときましたよね。ただ、先日観たハリウッドの熊よりちょっと毛の質感がフワフワしてたかしらと思いましたが、あっちはガンギマリだったし、杉元の仕留め方が良かったんだろうと思うようにしています。

梅ちゃんと寅次のシーンはやっぱグッときますね、あの辺のまとめ方はコンパクトかつ印象強く作られてて、見事さにちょっとうなってしまいました。非常によかった。あと高畑充希さんの盲目の演技、すばらしいよね。なんかどっかでも見た気がするんだけど、何だったか…。気のせいだったか…。

さて。すごく「原作の再現」にこだわられていたのを感じましたし、構図も完コピで、絵が飛び出してきたようなシーンがたくさんあって楽しかったです。

ただそれと同時に各シーンの細切れさを感じたところもありました。週間連載という特性上、そもそも原作が割と細切れなシーンを繋ぎ合わせて、スピード感と時間の変化を見せる演出で作られているからなんじゃないかなーと思うんだけど、映画化するにあたって上手く変えてきているところもあるように思える分、原作再現をこだわったがゆえに起きてる(んじゃないかしら?)と思えるテンポのズレみたいなものも感じる、ような、そんな気がしました。

あとそもそも原作が映画のオマージュのような作品だから、それを映画化することでオマージュのオマージュになっちゃってるように見えちゃうところも、少し気になりましたですね。「食べちゃダメ」とかね。

でも、映画ならではの演出に変えて魅せてくるイイシーンもたくさんあったので、きっとそこは再現と改編のバランスなんだろうなと思うので、いやほんと、オハナシ作る人たちはすげぇなぁと思いますでした。

エンドロールでは二瓶、家永、インカラマッ、キロちゃんの姿も出てきたので、まだまだ続けてくれそうで超楽しみです。でもきっと姉畑さんのエピソードは飛ばされるんだろうなと思いつつも、役者さんだけは決めていただいて、映倫的に全部カットになりました的な扱いになったらサイコーに面白いのになと思いつつ、続編期待して応援したいと思います。楽しかったー!おわる。

※追記

この作品のことではないですが、マンガ原作の実写化にあたって、先日、とても悲しい事件がございましたね。血のにじむような思いで生み出した作品に対する著作者(原作者?)の思いは当然ないがしろにされるべきではないし、尊び敬う気持ちを忘れることなく作品は作り上げられてゆくべきなのだろうとまめちちも当然に思います。

ただでも、なんか勘違いしてはいけないなと思うんですけど、まめちちを含めあらゆる視聴者はあくまでただの一人の視聴者であるので、どんな経緯であれ、生み出された作品自体への評価については、その作品が面白かったかどうかで判断することに間違いはないはずだ、と思います。「私の意図とは違う!」って「敵」に拳を上げていいのは著作者(現作者?)であって、私たちではないはずだ、ということは、忘れないように、というか勘違いしないようにしないといけないな、と、昨今の「飛び交う大きな声」を聴きながら思うのでした。


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まとめ | ゴールデンカムイ-第4期-

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