侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)
- 上映日:2024年08月17日
- 製作国:日本
- 上映時間:131分
- ジャンル:コメディ
- 配給:未来映画社ギャガ
あらすじ
時は幕末、京の夜。会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。
やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。
一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。
Filmarks-映画情報- https://filmarks.com/movies/113802
単館上映物はなかなか見られないしなと思っていたんですけど、いつの間にか上映館拡大してて近所でも見られるようだったので、ちょっと時間に縛りはありましたが観に行ってまいりましたよ「侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)」ッ!最近までトリッパーだと思ってた…!
ひとこと感想
時代劇がなければ本物の人斬りになってたんじゃないかと言われる劇俳優さんが昔は何人かいらっしゃった、なんて話もあるそうですが、なるほど、こーゆーことなら本物いたのかもしれないなって思える映画でした。めっちゃ面白かったー!
以下ネタバレ含むよ。
ネタバレ含むフタコト感想
関本先生の斬られ方をレクチャーするシーンではめっちゃ笑ってしまったけど、同時に目頭も熱くなりましたよね。そしたら終劇に「In memory of SEIZO FUKUMOTO」ですもん。涙腺決壊でした。
4、50年くらいのタイムスリップであれば文化や文明の違いにツッコミようもあるけどさすがに150年飛ばされると進み過ぎた文明を見ても思考が停止していちいちツッコまなくなるんだなってのが、逆にリアルなお侍感を感じて面白かった。
それが一般的なタイムスリップした侍の反応なのか(笑)、それとも彼の性格によるものなのかは分かんないけど、高坂新左衛門というキャラクターの造詣がそこでめちゃくちゃしっかり立てられているのが素晴らしかったですね。今も昔も変わらない雷に思いをはせることができる彼だからこそ、今やだれもが口にすることができるケーキの味に涙できる彼だからこそ、「時代劇の衰退という形で消えていく”なにがし”かを憂う本物のお侍さん」っていう姿のフィクションを、リアルさを以て観客に魅せられるんだなぁと思いました。めちゃくちゃ笑えて、涙できるお話に感動しました。もっかい観たいなぁ…。
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