12【終】.「魔族の誇り」 | Thunderbolt Fantasy東離劍遊紀4
- 話数:第12話
- サブタイトル:「魔族の誇り」
- 初回放送日:2024年12月21日(土)22:00~
あらすじ
地上の護りを丹翡たちに託し、あらためて窮地の友のために再び魔界へと赴く殤不患。
一方で凜雪鴉は新たなる標的を見定めて策略の網を張りはじめる。
さらに魔王の深謀と凜雪鴉の正体を知ったことで、激しく葛藤する刑亥。
因縁に導かれた者達が地の底に集うとき、ついに最後の章が幕を開ける…
公式ホームページより引用 https://www.thunderboltfantasy.com/season4/story/
ひとこと感想
今回ばかりはともに戦ってくれるんだろうなと、自分は本気で思っていたので、「お前(凜(リン))が茶化すなやー!」とTVの前で悲鳴を上げる22時。
まんまと脚本の妙に取り込まれてしまいました。凜(リン)の動向に翻弄される様子からあまりいい未来が用意されていないのは予感していたけど、ここ最終話で逆手の選択からの4期ラスボスへ転じる方向に舵を切るとは思わなかった。まさか「同胞の未来の捨て石となる」とまで言い放つとは。魔界生まれ地上育ち魔族Z世代の生き方不器用っぷりに全まめちちが泣いた。
とはいえ、1期から劇場版や小説?などで引っ張りつつも、なんやかんや距離を測りながらも互いを意識し続けた二人だったので、最期に引導を渡すのが凜だったことは、クソデカい愛ある演出なのかもな。…と思った瞬間胴体真っ二つにされての絶命で、感情の持って行きどころが多次元化してもうどこに落ち着けばいいのかわかりません。刑亥(ケイガイ)ちゃん、おつかれさまでした。さみしいです。ううっ…。
寿退社2名から奪った(盗んではいないから泥棒みたいに言わないで欲しい)神誨魔械(シンカイマカイ)がここで活きるのも上手かった。凜が玲瓏劍(レイロウケン)を扱えたあたりに「あれっ、魔族…」ってなったけど、禍世螟蝗(カセイメイコウ)が施した「外法の者にも扱える術」は、花無蹤(カムショウ)にではなく、神誨魔械の柄に施してあったんだね。この辺の御膳立ても見事だなと思っちゃいました。怒雷斧(ドライフ)さばきが見事な旦那の百烈激刀(ヒャクレツゲキトウ)で、軍破(グンハ)どのの残像は胸熱すぎて涙が禁じえませんでしたな。サイコー。
とにかくこのラストバトルの演出が、もう人形劇だということを忘れるレベルの画圧で、4期最終回にふさわしい激熱カットの連続で感動しました。CGと特効のオンパレード、なにより実際の火、水、風による効果の現実感が本当にすごい、すごすぎる。メイキング下さい。
当初魔宮印章は「魔神の復活を4つの印象に封じたもの」という理解をしていたのだけど、どこかのタイミングで凜が「4つ集めると魔神の力を得られる」と言い換えていたことに、ホントにコイツはちょっとずつウソを交えて会話するのがうまいな外道めと思ってたんですが、あれもミスリードだったんですね。つい魔神といえば1期の妖荼黎(ヨウジャレイ)の事を想像してしまうし、魔界のみんながお祈りしながら鎮めている様子から、本体が封印されているように想像してしまってたけど、実際は凜の言ってた通りの意味だったんですね(なんかちょっとこの辺も観返してセリフ起こししたい)。浪(ロウ)は魔族化したのちに魔神化する展開が今後予期されるけど、どうストーリーに絡めてくるのか、楽しみと心配が同居して心が持たないです。
パパ上の正体を知ることとなり、その身を神蝗盟(シンコウメイ)に捧げた嘲風(チョウフウ)皇女ですが、サソリの席が空いてるからって言いますけど、もう全部空席じゃないですかと思わずツッコまずにいられない感じ、たまりませんでした。やっぱり毒使いになるのかな?そんな搦手も最終章に用意されているんだろうか?
パパと言えばアジベルパッパの動向については、魔王様の地上侵略への舵きりににんまり程度であまり大きく動かなかったですね。「時空改編の術を極めたけど使わない」というホントに極めてんのか超絶怪しい感じはぬぐえませんけど、どこまで何を予期して行動しているのか、この辺も最終章へ持ち越しとなりましが、もう要素が多すぎないか!?!?
そーいえば、逢魔漏(オウマロウ)を雑に割ることでどこかに封印された裂魔弦(レツマゲン)を救い出す描写がありましたが、シーンとしては繭になった浪と聆牙(リョウガ)を引き離すためだけの転換に使われた「だけ」だったので、もう少し何かしらの意味がありそうな気もしますな。刑亥ちゃんのあの術は、どこかの時代に飛ばすのではなく、逢魔漏の中に封じるものなんだろうか。ひょっとして無界閣(ムカイカク)とは魔脊山(マセキザン)にあるものじゃなくて「どの時代からも断絶された空間」なのかな?だとするとショタ不患(フカン)がやってきた場所にいた爺さんて、魔剣目録を守るために「そこ」に目をつけて逃げた…、つまりは未来の旦那だったりするんだろうか。なんて。
…と。ここまで色々思いをはせてもまだ足りませんが、観ている最中体感1分なんですけど、なにこのドラマ。あと映画1本でほんとに終わる?インド映画ばりに3時間やっても足んないんじゃない?
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