Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌(2019年製作の映画)
- 上映日:2019年10月25日
- 製作国:日本
- 上映時間:90分
- ジャンル:アドベンチャー・冒険ファンタジー
あらすじ
異能の歌声を生まれ持つ少年、浪巫謠。
雪山に隠遁した盲目の母親の元で、苛烈な修練を積んでいた。
母の野心は、息子の歌声を天下無双のものに完成させて宮廷へと送り込むこと。
だが苛烈に過ぎた修練は不幸なる事故を招き、母は浪の眼前にて命を落とす。
庇護者を失い、流浪の身となった浪。
その異才は心ない人々に利用され欲望の道具にされるばかりで、少年の心は次第に磨り減っていく。
それでも類稀なる歌声はついに西幽の皇女の目に留まり、浪はかつて母が夢見た通りの栄達を掴み取る。
だがそんな彼を待ち受けていたのは、為政者の慰み物として、他の楽師と生死を賭けた演奏勝負を繰り広げるという残忍な遊興だった。
そんなある日、浪は西幽各地で魔剣を強奪し我が物としている大罪人「啖劍太歳」の噂を耳にする。
そしてその啖劍太歳が狙う次なる獲物が、宮中に帝が隠し持つ聖剣であることも。
公式サイト https://www.thunderboltfantasy.com/gaiden2/introduction
新シリーズ第4期放映開始おめでとうございます記念!「勢いあまってバンチャ契約しちゃったから会員期間中に過去話ぜんぶ見直してみようのコーナー」!ということで、改めて再視聴してみました「Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌(2019年製作の映画)」!改めて観返してみると結構忘れていることが多いのに驚きつつも、「忘れててもいいけど覚えておくと見え方が違う」要素が結構劇場版には詰まっている事に気が付いて新鮮でした!
◇ヒトコト感想
劇場公開当時の感想は「睦(ムツ)っちゃんがかわいい!」と「どんどん西幽のウルトラ剣士がでてくると、どんどん東離チャンピョンの蔑天骸(ベツテンガイ)さんがチンケな悪党に成り下がってしまうのなんとかして欲しい」でした。わかる。
以下、ネタバレ含むよ。
◇再視聴後の感想
今回全ッ然関係ないのに最後語り部みたいな顔してイイとこ持ってった凜雪鴉(リンセツア)さん、前劇場版で「森羅枯骨(シンラココツ)討伐の英雄譚を語る道化師」のテイに倣っての演出なのかなと思って観過ごしそうになったけど、最後のシーンで凜がいる場所って、シーズン1第一話の舞台である傘地蔵さんのとこなんだよね…。あれ?凜ってひょっとして、魔剣目録の始まりを知っている…?場合によっては「殤(ショウ)の旦那と出会う前から知っている」という可能性出てきてませんか…?
とはいえ、この後のシーズン3に出てくる逢魔漏(オウマロウ)で過去に渡る術が出てくるから、「出会う前の過去を知ることのできる可能性」はあるよな、と思いつつも、「元々出会っていた可能性」も出てきてないか…?だってそもそも凜(リン)って何者なのか、明かされているようで全然明かされてなくないか…?
それに加えて、ラストシークエンスで「あんたが持ち歩いてるその魔剣の束もあんまり付き合いが長引くといずれしゃべりだすかもだゼェ」という聆牙(リョウガ)のセリフが、自身の説明をする言葉として用いられているけど、あれって言葉の通り「魔剣の束」、「魔剣目録自体」、ひょっとしたらこの物語における「剣」というモノにも当て嵌められてやしないかしら…。
とゆうか、ひょっとしてあのド畜生って…?
以下、考察っぽい妄想なのでなんかそーゆーの要らない人は読まんといて。
◇以下、考察のような妄想 ※シーズン4-3話目視聴時点のものです
ひょっとして凛の正体って、殤(ショウ)の旦那に連れまわされるうちにいつしか思いが募ってしゃべりだすようになった、魔剣目録か、むしろ目録の中の「剣のひと振り」だったりするんじゃネェのかしら…!?旦那も「朽ちた無界閣(ムカイカク)を見たことがある」といってたから、未来へ足を運んだことがあるか、もしくは未来から来た可能性もありそうな気もするし、そのどこかの道程で遠い未来で人格を得た一振りが、殤(ショウ)の旦那を追って、逢魔漏(オウマロウ)なのか、鯵ベルパッパやら妖魔やらの外法で、現代にやってきたモノだったりなんかしちゃったりしたら、うわヤバい…。
「生死一劍(セイシイッケン)」での殺無生(セツムショウ)とのかかわりあい方にも、「誇りの在り処を奪い、驕慢という宝石を屈辱という土塊にすり替えることを至高の娯楽」とする凜というキャラクターの性質からすると、その梯子の外し方は何となく腑に落ちないなぁ、というところがあったけど、凜が「一振りの剣」という存在だったならば、「剣の頂を目指す者に対する接し方」という部分で、なんかちょっと見え方が違ってくるような気もする…。
このドラマの副題の「東離劍遊記」って、東離に降り立った「剣」そのものの旅の物語なのでは…!?…なーんて思ったりもしたんですけど、ただ、言葉や策略を介して相手を屈服させる性質のキャラクターである凜が、力の象徴のような刃を持つ剣として見立てるのにはちょっと違和感もあるので、そうとも言い切れ…
…ハッ!?もしかして魔剣のほうじゃなくて、ひょ、ひょっとして、…ぼっ、ぼぼほ、
木刀の方か…ッッ!?
◇以下おまけ。劇場にて視聴当時の感想メモ。
- ママフヨウ(咒旬瘖)的には西川さんのお声はモノノケの類に聞こえるくだりは申し訳ないが爆笑しかけましたw。そんな嫌わんでもw。
- やんごとなき御身分であるママフヨウ作の、宮廷でミリオンヒット飛ばした、琵琶でかき鳴らすにはあまりにも激しくロックンロールな幻のオリジナル曲(Crescent Cutlass)が、あんまりにも劇中歌われるもんだからもう映画観終わるころには一節しっかり脳に刷り込まれる。そのわりにEDに流れないw。
- 魔法少女張りの大変身は演出的にもなかなか面白かっこよかったんですけど、元には戻らないもんででワロタw。
- うーん、もっかい観たいw。(観た)
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